柴胡加竜骨牡蛎湯
漢方製剤
【組成】
[散]KTS・[顆]JPS:7.5 g中(サイコ5 g,ハンゲ4 g,ケイヒ・ブクリョウ各3 g,オウゴン・タイソウ・ニンジン・ボレイ・リュウコツ各2.5 g,ダイオウ1 g,ショウキョウ0.8 g)エキス末4.1 g
[細]カネボウ:6 g中KTS散処方エキス末3.9 g
[細]コタロー:7.5 g中(サイコ5 g,ハンゲ4 g,ブクリョウ・ケイヒ各3 g,オウゴン・タイソウ・ニンジン・リュウコツ・ボレイ各2.5 g,ダイオウ1 g,ショウキョウ0.7 g)エキス末5 g
[細]・[錠]ジュンコウ,[顆]サカモト:6 g又は15錠中(サイコ5 g,ハンゲ4 g,ブクリョウ・ケイヒ各3 g,オウゴン・タイソウ・ニンジン・リュウコツ・ボレイ各2.5 g,ショウキョウ・ダイオウ各1 g)エキス末4 g
[顆]オースギ:7.5 g中ジュンコウ処方エキス末3.4 g
[顆]KTS:9 g中ジュンコウ処方エキス末4 g
[顆]仁丹ドルフ・テイコク:9 g中ジュンコウ処方エキス末4.33 g
[顆]太虎堂:6 g中KTS散処方エキス末4.47 g
[顆]ツムラ:7.5 g中(サイコ5 g,ハンゲ4 g,ケイヒ・ブクリョウ各3 g,オウゴン・タイソウ・ニンジン・ボレイ・リュウコツ各2.5 g,ショウキョウ1 g)エキス末4.5 g
[顆]本草:7.5 g中ジュンコウ処方エキス末4 g
[顆]マツウラ:6 g中KTS散処方エキス末2.9 g
[錠]カネボウ:18錠中KTS散処方エキス末4.2 g
【適応】
コタロー:精神不安があって驚きやすく,心悸高進,胸内苦悶,めまい,のぼせ,不眠などを伴い,あるいは臍部周辺に動悸を自覚し,みぞおちがつかえて便秘し,尿量減少するもの(動脈硬化,高血圧,腎臓病,不眠症,神経性心悸高進,心臓衰弱,てんかん,小児夜なき症,更年期神経症,陰萎,神経症)
ツムラ:比較的体力があり,心悸高進,不眠,いらだち等の精神症状のあるものの次の諸症(高血圧症,動脈硬化症,慢性腎臓病,神経衰弱症,神経性心悸高進症,てんかん,ヒステリー,小児夜なき症,陰萎)
その他:精神不安があって,動悸,不眠などを伴う次の諸症[高血圧の随伴症状(動悸,不安,不眠),神経症,更年期神経症,小児夜なき]
【用法】
オースギ・KTS(散)・コタロー・JPS・ツムラ:1日7.5 g,食前又は食間2〜3回に分服(増減)
カネボウ・サカモト・ジュンコウ・マツウラ:1日6 g又は(カネボウ)18錠,(ジュンコウ)15錠,食前又は食間2〜3回に分服(増減)
KTS(顆粒)・仁丹ドルフ:1日9 g,食前又は食間2〜3回に分服(増減) 太虎堂:1日6 g,食前又は食間3回に分服(増減)
テイコク:1日3回,1回3 g食前(増減)
本草:1日7.5 g,食前又は食間3回に分服(増減)
【注意】
ダイオウ含有製剤(ツムラ以外): (1)一般的注意
(a)使用に当たっては,患者の証(体質・症状)を考慮して投与する。なお,経過を十分に観察し,症状・所見の改善が認められない場合には,継続投与を避ける
(b)他の漢方製剤等を併用する場合は,含有生薬の重複に注意する。ダイオウを含む製剤との併用には,特に注意する
(c)ダイオウの瀉下作用には個人差が認められるので,用法・用量に注意する
(2)慎重投与
(a)下痢,軟便のある患者[これらの症状が悪化するおそれがある]
(b)著しく胃腸の虚弱な患者[食欲不振,胃部不快感,腹痛,下痢等が現れることがある]
(c)著しく体力の衰えている患者[副作用が現れやすくなり,その症状が増強されるおそれがある]
(3)副作用
(a)過敏症:発疹,発赤,掻痒,じんま疹等の過敏症状が現れることがあるので,このような症状が現れた場合には中止する (b)肝臓:GOT,GPT,γ-GTPの上昇等が現れることがある
(c)消化器:食欲不振,胃部不快感,腹痛,下痢等が現れることがある
(4)高齢者への投与:一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する
(5)妊婦,授乳婦への投与
(a)妊娠中の投与に関する安全性は確立していないが,本剤に含まれるダイオウの子宮収縮作用及び骨盤内臓器の充血作用により流早産の危険性があるので,妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい
(b)ダイオウ中のアントラキノン誘導体が母乳中に移行し,乳児の下痢を起こすことがあるので,授乳中の婦人には慎重に投与する
(6)直射日光を避け,防湿・涼所保存
ダイオウ去製剤(ツムラ): (1)一般的注意
(a)使用に当たっては,患者の証(体質・症状)を考慮して投与する。なお,経過を十分に観察し,症状・所見の改善が認められない場合には,継続投与を避ける
(b)他の漢方製剤等を併用する場合は,含有生薬の重複に注意する
(2)副作用
(a)過敏症:発疹,発赤,掻痒,じんま疹等が現れることがあるので,このような症状が現れた場合には中止する
(b)肝臓:GOT,GPT,γ-GTPの上昇等が現れることがある
(c)消化器:胃部不快感等が現れることがある
(3)高齢者への投与:一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する
(4)妊婦への投与:妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には,慎重に投与する
(5)直射日光を避け,防湿・涼所保存
【作用】
(1)薬効薬理
(a)マウス自発運動量(WRA)に及ぼす影響:回転カゴ法実験で,メタンフェタミンによるWRAの高進を抑制し,ペントバルビタールによるWRAの低下後の回復には促進的に作用
(b)脂質代謝改善作用:高コレステロール食飼育マウスに経口投与で,肝ではトリグリセリド及びホスホリピッドの低下,心ではホスホリピッドの低下。また,大動脈では総コレステロール,トリグリセリド,ホスホリピッド及びコラーゲン値の低下,Ca値の低下傾向
(c)抗動脈硬化作用
(ア)高血圧自然発症ラット(SHR)に経口投与で,中性脂肪の低下傾向。大動脈内膜肥厚を有意に減少,病変部の内膜肥厚の進行を抑制
(イ)動脈硬化モデル家兎に経口投与で,硬化進行は抑制,更に血管機能の障害抑制,改善が認められ,組織所見及び壁構築成分量でも平滑筋細胞の虚血・壊死,エラスチンの断裂・減量,コラーゲン,グルコサミノグリカンス,PAS陽性物質の不均一分布,カルシウム,コレステロールの増量が抑制
(d)抗けいれん作用:ddy雄性マウスに50,400 mg/kgを1日2回10日間経口投与し,電気刺激(20 mA,0.2秒)を与えたところ,間代期の持続時間を有意に短縮。また,400 mg/kg投与群では,ストリキニーネ,ペンテトラゾール又はピクロトキシンの薬物誘発によるけいれん発現までの時間を延長し,またストリキニーネ及びペンテトラゾールの系では死亡までの時間も延長
(2)非臨床試験 毒性 概略致死量(mg/kg)ラット♂♀:経口>6400