ボルタンメトリー実験による麻酔下ラットとマウスに対する、ドパミン作動性のアンフェタミンやメチルフェニデートとは異なる、ドパミン作動性が欠如したモダフィニルのその欠如レベルについて

新薬であるモダフィニルは、常同行動なしで運動性の上昇を引き起こすことが報告されている。常同行動を引き起こす、カテコールアミンの放出をさせるアンフェタミンや、カテコールアミンの再取り込みを阻害する事が知られている非アンフェタミン性刺激薬のメチルフェニデートとは反対に、モダフィニルはドパミン作動性機構よりもむしろ中枢α1作動性によって過活動性を引き起こす。アンフェタミンやメチルフェニデートは、運動性の上昇や常同行動を促進させ、同時にドパミン作動性機能も変化させうる物として知られており、ドパミンやDOPACの細胞外レベルやドパミン神経の代謝をボルタンメトリーで測定することにより、モダフィニルと、アンフェタミン、メチルフェニデートを比較することが出来る。

DNPボルタンメトリーは、電気的に処理した熱分解性のカーボンファイバー微小電極と共に、クロラール麻酔下のラットとマウスのドパミン作用性機能の評価に用いられてきている。電気化学的パラメーターに従って、これは用いられる。電位差−180±210mV、電位ステップ2mV、パルス間隔0.2秒、前パルス持続時間80ミリ秒、パルス持続時間40ミリ秒、スキャンレート10mV/秒、パルス出力20mVで実験を行った。

30〜60分後、シグナルの安定性を与えるため、カテコール酸化物のピーク高さを雄性NMRI系マウスとSprague−Dawley系ラットにおいてip投与後3時間にわたり2.5分ごとに記録した。

いくつかの実験において、DOPACの生成を避けるためにMAO阻害剤が必要なとき、パージリンがip経路でマウスには96mg/kgが薬物投与の90分前、ラットには32mg/kgを60分前に注射した。

マウスの尾状核において、モダフィニルはカテコール酸化物のピーク高さを変えることはなかった。低容量(2,4mg/kg)のアンフェタミンはそれを減少させた。(最大90分後、少なくとも3時間後までに)高用量(8mg/kg)の時は、カテコール酸化物のピークを変化させることはなかった。メチルフェニデートの低容量(16mg/kg)はあらゆる作用が観察されなかった。高用量(32,64mg/kg)の時は、カテコール酸化物のピーク高さが増加した。(最大35〜45分後、少なくとも2〜3時間後までに)パージリンによって引き起こされたMAO阻害作用は、結果として急速に、また劇的に、より代謝されたカテコール、主にDOPACと関連したカテコール酸化物のピーク高さを減少させた。これらの状態において、モダフィニル(64,128,256mg/kg)は変化させず、アンフェタミン(2,4,8mg/kg)とメチルフェニデート(16,32,64mg/kg)はドパミンレベルの減少に関連したカテコール酸化物のピーク高さを増加させた。(最大で30〜60分後、少なくとも3時間後までに)

ラットの線条体あるいは核側部において、モダフィニルは(16,64,256mg/kg)カテコール酸化物のピーク高さを変化させなかった。アンフェタミンの低用量(0.5mg/kg)は変化させず、より高用量(2,8mg/kg)ではわずかなカテコール酸化物のピーク高さの上昇を引き起こした。(最大45分、少なくとも3時間以上)メチルフェニデートの低用量(8mg/kg)は変化させなかったが、高用量(16,32mg/kg)では用量依存的にカテコール酸化物のピーク高さの増加を促進した。(最大30分、少なくとも線条体では2時間、核側部では90分)

パージリン処理の後、モダフィニルは(16,64,256mg/kg)変化させなかった。アンフェタミン(8mg/kg)とメチルフェニデート(8,16,32mg/kg)はドパミンレベルの上昇に関わるカテコール酸化物のピーク高さを上昇させた。

このカーボンファイバー電極を使ったDNPボルタンメトリーによる実験においては、モダフィニルの、麻酔下ラットとマウスに対する中枢黒質線条体あるいはmesolimbicドパミン作用性機能への作用の欠如が保証された。

モダフィニルは、線条体や核側部におけるドパミンレベルの上昇を促進させるアンフェタミンやメチルフェニデートとは異なる。すなわちそれによって、常同行動や過運動性それぞれの誘導の説明をすることが出来る。



要約

つまり、モダフィニルはドパミンにあまり関わってこないので、依存性とか常同行動なしで興奮状態のみを作り出すことが出来る、ある意味選択的な覚醒作用を持つと言って良いだろう。

じゃあナルコレプシーの方々には、もうリタリンは必要ないのか?
答えは「否」だ。
このクスリにはだいぶ個人差があるようなので、まだまだリタリンに勝るナルコレプシーのクスリはないと言っていいだろう。