硫酸アンフェタミンと、新たな精神刺激薬であるモダフィニルとの刺激作用比較試験
モダフィニルはネズミにおいてもっtも強力な刺激作用を持つアドラフィニルの誘導体であり、精神刺激薬である。それは中枢のシナプス後膜にあるα1−アドレナリン受容体を活性化することで作用していると信じられている。霊長類のアカゲザルにおいて、精神刺激薬としてのモダフィニルの作用試験とアンフェタミンで獲得された結果を比較する試験は興味深いように思われる。
方法:8匹の雄性アカゲザルの活動度は超音波活動度記録計によって記録された。夜間の入眠時間はビデオカメラで観察した。アンフェタミンとモダフィニルはそれぞれ3つの異なる用量(0.125,0.25,0.5mg/kg:アンフェタミン)、(12,22.5,45mg/kg:モダフィニル)で投与し、プラセボを対照としてラテン方格法によって結果を分析した。
結果:プラセボを対照とした場合は以前の研究と結果を比較できる。それぞれの化合物の夜間活動度と夜間入眠時間の平均値とそれぞれの用量はtable1に示してある。適用された用量では、モダフィニルは高い精神刺激作用を示した。有意水準1%で44mg/kg、22.5mg/kg投与群に高い覚醒作用が生じるのが認められた。これらの作用は、アンフェタミンで観察された作用よりも強力であると思われる。実験中や実験後において、適用したモダフィニルの用量では異常行動を起こす事はなかった。
結論:モダフィニルは霊長類のアカゲザルにおいて、あらゆる異常行動を起こすことなくアンフェタミンより強い覚醒作用を持つと推測される。
Table1
アカゲザルにおける夜間活動度と不眠行動に対するモダフィニルとアンフェタミンの作用
|
n=8 |
プラセボ |
アンフェタミン |
モダフィニル |
||||
|
− |
0.125 |
0.25 |
0.5 |
12 |
22.5 |
45 |
|
|
夜間活動レベル(%) |
12.33±8.28 |
11.54±8.28 |
11.84±5.95 |
20.94±11.58 |
19.74±7.63 |
27.87±21.35 |
43.46±22.6 |
|
夜間入眠時間(min) |
45.12±11.13 |
109.75±139.32 |
193.25±163.42 |
475±175.89 |
210.5±160.24 |
313.5±166.02 |
614.62 |