用法・用量・・・1日1.5mg〜6mgを2回に分けて服用(増減)。ピラセタムなどと組み合わせるときは減量する事。FASは腸溶製剤なので、分割したりしてはならない。
効能・効果・・・ヒデルギンはビンポセチンと同じく、微小循環改善薬として使用されています。詳しく言うと、脳に送り込む血液や酸素の量を増加させ、新陳代謝を活発にし、神経伝達物質の量を増加させます。
副作用等・・・全身の血圧を低下させてしまうので、立ちくらみや頭痛が起こりやすい事が上げられます。ピラセタム系のクスリと併用するときは、用量によってはこれらの副作用が現れやすいので注意が必要です。その他、頭痛、肝障害、不眠、眠気、口渇、口内炎などがおこる事があります。なお、バッカクアルカロイドに過敏症のある方の服用は禁忌であり、他の血圧降下薬と併用すると急激に血圧が下がってショック症状を呈することなどがあるので注意が必要です。
その他・・・ヒデルギンはジヒドロエルゴクリスチン、ジヒドロエルゴコルニン、ジホドロエルゴクリプチンの等量混合物であり、ビンポセチンなどと同じく、脳卒中などの後遺症の治療のための血流改善薬として医療現場でも使用されています。α受容体遮断作用、中枢性の血管拡張作用、鎮静作用、血流増加作用以外にも、脳内の神経伝達物質を全体的に増やす働き、ドーパミン受容体刺激作用、セロトニン受容体刺激作用があるようです。さらに、神経成長因子と似た作用を示すかもしれないという報告もあります。私が購入した物は、SANDOZ製の一錠中ヒデルギン4,5mg含有の白い錠剤です。
神経伝達物質の量を増やす、ということは、これとデプレニルやDMAEなどを併用するとこれらの作用が強まると言うことに他なりません。FASは腸で溶けるように設計されたヒデルギンであり、普通のヒデルギンよりも吸収効率が良いです。
デプレニル
用法・用量・・・年齢によってだいぶ違います(20代なら2〜3日に0.675mg〜1.25mgを1回投与するくらいでしょう。適時自分で合った量を探してみて下さい。)。
効能・効果・・・このクスリの適応症は、ドーパミンの増加作用を元にレボドパとの併用によるパーキンソン病の治療がメインで、それ以外には鬱病やアルツハイマー痴呆症に用いられています。
副作用等・・・下記参照
その他・・・このクスリは、モノアミンと呼ばれる種類の神経伝達物質(アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミンなど)の分解をするモノアミンノキシターゼ:MAOと略される、の一つの型である、B型のMAOを非可逆的に阻害(デプレニル自体は可逆的だが、その代謝産物が非可逆的にMAOの補酵素に結合する)し、B型のMAOはドーパミンを基質とするのでこれらの伝達物質の内のドーパミン量を増やすことになり、この作用によって薬理効果を現すクスリです。しかもこのクスリは、他のMAO阻害薬とは異なり、選択的に脳にあるB型のMAOを阻害し、末梢神経系のB型MAOは阻害しないのです。したがって肝臓や他の器官への影響が少ないという利点があります。さらに、MAO阻害薬の特有の副作用であるチラミン含有食品の大量摂取による頭痛や高血圧に対して、デプレニルはこのチラミンのシナプス前終末部への取り込みを阻害するのでこれらの副作用は起こらないことが示されています。すなわち相互作用が少ないのです。しかもドーパミン以外の伝達物質にはほとんど影響を与えない(一部ノルアドレナリンに関与している事が示唆されているが)ので、かなり安全に使えるクスリといえます。ちなみに脳のある部分にこのB型のMAO活性が強く(ここは精神病との関連が示唆されている)、肝臓や、脳の他の部位にはほぼA型とB型のMAOが等量存在します。私が購入したデプレニルは、一錠中にデプレニルを5mg含有しています。
バソプレシン
用法・用量・・・1回1〜2スプレーを1日3回まで。なお、服用間隔は2時間以上空ける事。
効能・効果・・・中枢神経系で神経伝達物質として働き、記憶力の増強を促します。元来抗利尿作用が尿崩症の治療に使われてきました。
副作用等・・・はきけ、腹部痛、下痢、痛みや炎症による鼻づまり、頭痛、高血圧、めまい、水中毒等が上げられ、心臓病、高血圧、腎臓病、てんかん、気管支喘息の患者や、カルバマゼピン、クロルプロパミド、クロフィブラート、リチウムを投与されている患者に対しては、慎重に投与する事となっていますので注意して下さい。最近では、バソプレシンは横紋筋融解症を引き起こす事が分かっていますので、倦怠感や筋肉の痛みが出てくるようならば、すぐに投与を中止して医師に相談して下さい。
その他・・・バソプレシンは9個のアミノ酸から出来ている、下垂体後葉ホルモンと呼ばれるペプチドホルモンの中の一つで、今まではその抗利尿作用(腎臓に働いて、尿の量を抑える)が注目されてきていましたが、最近、このホルモンが神経伝達物質として働いており、長期記憶の形成に関わっている事が報告されました。人間には主に8番目のアミノ酸がアルギニンであるバソプレシンが分泌されており(アルギニン−バソプレシン)、このバソプレシン系の異常である尿崩症(先天性尿崩症の患者は、知能の発育が遅延する)の治療に使われています。しかし、8番目のアミノ酸がリジンであるバソプレシンも豚などで分泌されており、人に対してもバソプレシンとしての効果があります。リジン−バソプレシンは、アルギニン−バソプレシンより効力は劣りますが、その分副作用の危険も減るのでスマドラとしては好ましいと思われます。中身は、リジン−バソプレシン以外に、ヒドロキシ安息香酸プロピルエステルとヒドロキシ安息香酸メチルエステルが、保存剤として入っているようです。投与方法は、スプレーに入っているので鼻粘膜からの直接吸収という事になります。ペプチドなので、分解を防ぐため保存に気を付けなければなりません。光や温度に注意し、冷蔵庫などに保存する(ただし、使う前に室温に戻すこと)のが好ましいです。