ちなみに効力順位としては(セパゾン→レキソタン=メイラックス→ワイパックス)→メレックス→デパス→・・・という感じです。()内はほとんど変わらない、強力な抗不安効果が得られますが、効力持続時間や適応範囲が違います。
持続時間と効力はかならずしも一致しませんので注意してください。
ジアゼパム(商品名:セルシンなど他多数)
よく臨床データで参照薬になるほどスタンダードな安定剤。クラシックなクスリでデータも大量にあるため、医師が処方しやすいマイナートランキライザーです。高齢者等、代謝能力の低い患者に投与する場合は、半減期が以外と長くなるので注意してください。なお、ジアゼパムは脳の記憶中枢である海馬の血流を減少させ、障害するおそれがあるという報告がなされています。
ブロマゼパム(商品名:レキソタンなど)
緩やかに効いているように感じますが、かなり強力な安定剤です。興奮状態になるのを抑えてくれ、余計な思考に囚われずに実験等に集中できるようになります。この安定し、眠くならず、かつ集中出来るようになるという作用は他のマイナートランキライザーにはない作用なので、処方量も多いです。
精神科領域ではマイナートランキライザーの1位、2位を争う人気を誇っています。よくエチゾラムや他のクスリと比較されているのは、それだけ人気の高い証拠でしょう。
アルプラゾラム(商品名:ソラナックスなど)
あまり強くはない安定剤。しかしこの弱さのため、病状初期の患者や、他にベンゾジアゼピン系薬物を処方されている患者によく処方される薬です。普通の人には効くのではないでしょうか。
フルタゾラム(商品名:コレミナール)
安定剤+緊張からくる胃腸の痛み等を保険適用に持つ、マイナートランキライザー。不安もやわらげてくれます。ほとんど処方されているのを見たことがないマイナー中のマイナーです。どちらかというと内科で出されるクスリでしょう。
ロラゼパム(商品名:ワイパックスなど)
強めの抗不安薬。健常人が昼間に1mg使うと仕事や勉強に支障が出ます。やっぱり日中はブロマゼパムの方が良いです。速効性短時間作用型なのでパニック障害に比較的良く使われます。味がしないので舌下投与も可能(一部諸外国では実際に舌下錠がある)ですが、認可されていません。
クロキサゾラム(商品名:セパゾンなど)
強烈マイナートランキライザー。抗不安効果のかなり強いクスリで、精神科領域では最強と言われています。服用してみた所、限りなく睡眠薬に近い効き目を発揮しました。
メキサゾラム(商品名:メレックス)
長期作用型抗不安薬。うまく不安発作を抑えてくれます。ちょっとマイナーなクスリです。ただ、結構強めなので油断は禁物です。
ロフラゼプ酸エチル(商品名:メイラックス)
超長期作用型抗不安薬。これもブロマゼパムなどと同じくらい強力な抗不安効果を発揮します。不眠時に頓服処方されている患者さんもいるくらいです。ちなみに肩こりなどにも使用可能な、筋弛緩作用も併せ持ちます。ただし、保険適用はありません。肩こり等に保険適用がある抗不安薬は、エチゾラムとジアゼパム等です。
私は肩こり&腰痛持ちなので、メイラックスやデパスは良く効く肩こり解消薬として使用します。
クエン酸タンドスピロン(商品名:セディール)
5−HT1A受容体に選択的に作用する抗不安薬。新しいジャンルです。依存性や耐性が少なく、眠気が少ないのが特徴となっています。今後このジャンルの新薬が上市される予定もあります。今後の抗不安薬市場を担う可能性のある新しい抗不安薬です。
オキサゾラム(商品名:セレナール)
長期作用型抗不安薬。よく高齢者に処方される弱めのマイナートランキライザー。軽めの心身症向きでしょう。高齢者に処方できるというのは、転倒防止のために筋弛緩作用の弱さが前提としてあります。高齢者の定番安定剤では?
クロチアゼパム(商品名:リーゼ)
短期作用型抗不安薬。これもそれほど強くはない抗不安薬です。これもオキサゾラムと同様、高齢者によく処方されるクスリで、筋弛緩作用が弱めになっています。服用してみたところ、やはり効果は弱めでした。
トフィソパム(商品名:グランダキシン)
抗不安薬というより、自律神経失調症薬という方が正しいです。効果は弱めで短時間作用型。ベンゾジアゼピン誘導体ですがベンゾジアゼピン受容体には結合せず、自律神経に作用して鎮静効果を発揮します。