アモキサピン(商品名:アモキサン)

第2世代三環系抗うつ剤。イミプラミンの作用を強めてくれるので、よく併用されます。メジャートランキライザーから派生してきただけあって、やはりドパミンD2受容体遮断作用を持ちます。塩酸イミプラミンも同様にD2遮断作用を持っており、両者ともノルアドレナリンへの作用が強いようです。併用すると量にもよりますが、体に合うとかなり覚醒感が得られるようです。

塩酸ドスレピン(商品名:プロチアデンなど)

第2世代三環系抗うつ剤。あまり処方されているのを見たことはないですが、データによると、やや副作用が軽減されたアミトリプチリンのような作用を生じるようです。

塩酸アミトリプチリン (商品名:トリプタノールなど他多数)

第1世代三環系抗うつ剤。普通は4〜6日で効いてきます。効果は抗うつ剤の中でも一番強力であるデータが報告されています。不安発作が起こる時間、不安発作のおこる夕方に頓服で処方される事や、寝る前だけ処方される事が多いお薬です。しかし このクスリは、尿閉と口の渇きが他の三環系と比べて多く出るおそれがあります。作用も強いと副作用も強いという事かもしれません。

塩酸ノルトリプチリン(商品名:ノリトレン)

第1世代三環系抗うつ剤。アミトリプチリンの分解産物です。このクスリは感情調節薬との位置づけになっています。効果のある人にはノルアドレナリン系に働きかけるので、覚醒感が得られます。血中濃度が最大になるのが1時間前後なので、効果が分かりやすく、かつ意欲亢進、テンションを上げる作用がある点が特徴です。特に副作用が少ない点は処方しやすいとも言えるでしょう。

塩酸ロフェプラミン(商品名:アンプリットなど)

第2世代三環系抗うつ剤。比較的副作用の少ない、イミプラミンなどよりも新しい薬です。どちらかというとノルアドレナリン系への働きが強く、体に合うと、覚醒感が得られる事があります。

塩酸マプロチリン(商品名:ルジオミールなど)

4環系抗うつ剤+眠剤としても使用可能です。やはり4環系特有の催眠作用が強いです。しかし、効果が表れる方には、ノルアドレナリン系に対する作用が強いので意欲が沸いてくる事も多いようです。

塩酸トラゾドン(商品名:デジレルなど)

第2世代の抗うつ剤。ノルアドレナリン系にはあまり作用せず、セロトニン系に主に作用する、3環でも4環系でもない薬。第3世代のSSRIに近い存在ではないでしょうか。

塩酸ミアンセリン(商品名:テトラミドなど)

第2世代抗うつ剤、4環系抗うつ薬の代表的存在。シートがかっこいいのですが、眠くなる作用が強いです。しかも翌日朝も残ったままの事も多いです。これは抗うつ薬というより、睡眠薬や抗不安薬の分類に入れた方がいいかもしれません。しかし、うつ病は睡眠不足や不規則な生活から来る事もありますので、そういった点からも、抗うつ作用を発揮するのではないでしょうか。

マレイン酸セチプチリン(商品名:テシプールなど)

第2世代に当たる、4環系抗うつ剤。眠気が多少あるようですが、これが合うという方もよく見かけます。

マレイン酸トリミプラミン(商品名:スルモンチールなど)

第1世代抗うつ剤。今はあまり処方されている方はみかけません。

デシプラミン(商品名:パートフラン)

ノルアドレナリン系に強力に作用します。ただし販売中止になりました。

マレイン酸フルボキサミン(商品名:ルボックスなど)

日本初の第3世代抗うつ剤SSRI。海外ではより効果の強いSSRIが承認されているので、欲しい方は個人輸入するかサートラリンやパロキセチンの認可を待ちましょう。パロキセチンは2000年9月に輸入承認を取得しました。

塩酸クロミプラミン(商品名:アナフラニール)

代表的な三環系抗うつ剤の一つで、セロトニンに対する作用がかなり強いです。塩酸イミプラミンやアモキサピンと比較して、尿閉の副作用が強く出る事があります。用量に比例するのでしょうが、尿閉に比べ、口の渇きや便秘等はほとんど出ない事が多いようです。代わりに、よろけたり、めまいなどの副作用がでやすいです。 ちなみに、食欲減退作用がかなりあります。過食嘔吐にも有効であるデータもあります。あと、強迫観念(神経症)にも効果があるとされています。

塩酸イミプラミン(商品名:トフラニールなど)

初代三環系抗うつ剤。分裂病のメジャートランキライザーの骨格を元にして作られた抗うつ剤なので、メジャートランキライザーの特性をしっかり余計に受け継いでいます。あらゆる伝達物質の受容体をブロックする作用を持つので、学習記憶に関わるアセチルコリン系の受容体も遮断してしまい、学習機能障害が起こる事も証明されています。それと、少し便秘気味になったり、口が渇いたりする事もしばしばあります。ホルモンバランスが崩れて、チョコレート魔王になっちゃったりします。(普段は全然食べないのですが、チョコが好きになってしまって、一旦袋を開けると全部食べてしまうという状態になる事もあります:ちなみにこれは典型的な三環系の副作用です)

塩酸ミルナシプラン(トレドミンなど)

第4世代抗うつ剤。セロトニンとノルアドレナリンの脳内濃度を上げ、副作用が少ないのが特徴の2000年10月に発売された新薬。副作用が少ないので使いやすく、セロトニンとノルアドレナリンの両方に作用するので、幅広いうつ病に効果があるとされています。

塩酸パロキセチン水和物(商品名:パキシル)

第3世代の抗うつ剤で、現在日本で最強のセロトニン再取り込み阻害力を持つSSRI。副作用が最初に多発する可能性はありますが、利く人にはてきめんに効果があるので期待できる新薬です。